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日本史(戦国史)やらゲームやら漫画やらメインに 二次創作と妄想を垂れ流すサイトです。 初めての方は”はじめに”からどうぞ。
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writer:柴漬亀太郎 2024-05-10(Fri)  
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エイプリルフールですが。
writer:柴漬亀太郎 2008-04-01(Tue) 戦国(小説) 
華麗にスルーしますよ!(別に華麗でもなんでもない)
忙しい…いや死ぬほど忙しいわけじゃないけど地味に忙しい…もうなんとかしてくれ…





続きから思いつきで書いたゴミのようなお話。
大坂の陣後、最後のときに信繁さんと誰か。気持ち女性向け…?




「後から悔いるから、後悔っていうんですよね。」

じゃあ物事が始まる前に悔いることもできるんでしょうか。
相変わらず要領を得ない、そんな意味不明なことをいいながら隣の男は笑った。
男の話に真面目に付き合うと碌なことがないのはよくよく解っていたので
(というか真面目に付き合うなどということが不可能だった)聞かなかった振りをして
適当に話題を明後日の方向へとぶん投げた。それで男が怒るかといえば勿論そんなことはなく、
何事もなかったかのように会話は明後日の方向へと流れ出した。
もしかしたら男には聞いてほしい、或いは尋ねたい、大切なその続きがあって、
もしも真面目に続きを促したらそれはそれで別の答えが返ってきたかもしれない。
今となっては詮無きことである。どうしたって自分にはそんな風にうまくやれはしないからだった。
今日の天気。今年の収穫について。商人から伝え聞いた西の話。昨日のこと。これからのこと。
会話の方向性はまったく見えない。いつものような取り留めのない話ばかりして、
以前に会ったときと何も変わらないまま、自分と男の最後の時間は終わった。

「さて、名残惜しいですがもうそろそろ行かなければ。大助も待っているでしょうし。」

最後に会えてよかったですよ。
そんな恐らく心にも無いだろうことを形ばかりに呟いて男は立ち上がる。
結局最後までこの調子だ。無駄だと知りながら一応不満を露わにしてみるが、
やはり男は気にも留めなかった。袴のすそについた泥を軽く叩き落とし、笠をかぶる。
なんと見晴らしのいい丘の上だろうか。籠も馬も供のものさえ影も形も見られない。
もうすっかり日が傾いて、今頃旅立つ旅人などどこにも居はしないだろうに。
座り込んだままの自分の前にほんの少しの間佇んで、小さく頭を下げて男は踵を返した。
どこに行くのかは聞かなかった。何となく見当がついているせいもあったが。

「……悪いことをしたと思ったら謝るのが基本だぞ。」
「…知ってますよ。知ってることには、ちゃんと知ってます。」

投げかけた言葉に足を止め、振り返って答えた男の苦笑いが目に浮かぶようだった。
実際どうだったかなど知りはしない。自分はあの男のほうを見向きもしなかったし、
例え目を向けたとしても深く笠を被ってしまった男の顔など良く見えるはずも無かった。
ただその声が男の困ったときの笑い方に良く似ていると、聞いたことも無いくせに思ったのだ。
それでは、また。
草履が土を削る音が次第に遠ざかっていくのが分る。
消えていく背中は追わないまま、無意味だと知りながらその音を追いかけることだけに只集中した。
かける言葉も無い。最後まで互いに目をあわせることすらせず、互いの視界から消え去った。
それが自分とあの男との最後の別れである。それっきり男と会うことはなかった。
あの男の存在が自分の人生に何か大きな影響を及ぼしたかといえば否であろうし、
それはあの男にとっての自分の存在についても同じことだった。
しかし歳をとればとるほど不思議とよく思い出す、そんな男でもあった。
思えばあの男が別れ際に”また”と再会を示唆したのはあのときが初めてではなかっただろうか。
そのことを会う度会う度に決まり文句のように男の双子の兄に漏らせば、
彼はあの男とよく似た顔でいつも楽しそうに笑うのだった。







大坂の陣後の信繁さんと誰か。気持ち伊達のつもりで書いてたけどもう誰でもいいや(オイ)
行き先は薩摩でも天国でも(爆)昔は断然大坂の陣で死亡派だったけど最近別に生きててもいいやって思うようになってきた…その場合は是非絶対帰ってこないで何にもすることなくフェードアウトして欲しいもんですが(実質死んでるじゃねぇか)信繁さんは別に誰かになんか影響を及ぼすわけじゃないけどなんとなく覚えていられるようなポジションがいい。英雄的じゃない側面を家族以外の誰かも覚えていたらいいと思う。最初は謝れない信繁と謝らない信幸の話だったはずなのにいつの間にか大暴投。なんかこう、こういうのが書きたかったんだ的な空気で読んでください(えええ)

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