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日本史(戦国史)やらゲームやら漫画やらメインに 二次創作と妄想を垂れ流すサイトです。 初めての方は”はじめに”からどうぞ。
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writer:柴漬亀太郎 2024-05-20(Mon)  
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学パロ真田双子
writer:柴漬亀太郎 2007-12-09(Sun) 戦国(小説) 
懲りずに学パロ設定…え、これ需要ありますか苦情とか来ないですか(まだ家康と昌幸の話とかあるんry)
クリスマスが近いのでクリスマスらしきことをしようとした前座の話。左手が痛くて寝れなかったので…OTL
学パロ設定で信繁→大谷娘風味な信幸と信繁の話。大谷娘さんはここでは姪設定です。
なんていうか色々とアレな話なので注意。特に信繁ファンは回れ右。原型とかないですよ、何それ美味しい?
いや本当左手肘が死ぬほど痛い…あとバトン何本か頂いたのでまた後で答えたいです。


↓学園パロで真田双子(信繁→大谷娘)。信幸と小松はくっつき済み。
↓兄バカ信幸と人としてどうかと思う信繁。
↓見た後の苦情は受け付けられませんのでご注意とご容赦を。

(学パロ真田双子)


「源三、小松さんへのクリスマスプレゼントもう決めました?」

あまりに脈略の無い双子の弟からの奇襲攻撃に霧状のお茶が弁当箱に降り注ぐ羽目になった。
12月中旬。相変わらず部員の姿形も見えない囲碁部室で仲良く弁当を突いていた兄弟だったが
本日の波乱は思いがけない弟の爆弾発言からであった。
お茶が気管に入ったことでむせ返る信幸に信繁は大丈夫ですかなどといいながら背中を撫ぜている。
ちくしょう、少しは悪びれろ。

「…な、何の話だ?源次。」
「やだなぁ、誤魔化さないで教えてくださいよ。源三のことだからもう決めているんでしょう?」

そうやって悪気があるのか無いのか(多分ある)こちらの顔を覗き込んでくる弟が憎らしい。
信幸と小松の仲はもう公然のものであり、寧ろ信繁は二人の進展に一役買っていたほどなのだが
面と向ってそういうことを尋ねられるのは好きではない。どうしても慣れることが出来なかった。
しつこく問い詰めてくる弟から赤い顔を逸らしながら信幸は米神を押さえた。

「く…我が弟ながらなんて空気の読めない…嫌だよ!何でお前に教えなきゃいけないんだ。」
「いいじゃないですか別に、減るもんじゃないですよ。」
「そういう問題じゃなくてな!いい加減そういうことで俺をからかうのは……。」
「だって親父殿に聞いても絶対参考にならないと思うんですよ。」

くどくどと説教を始めようとして、うっかり聞き流してしまいそうになった言葉の違和感に
気づき慌てて急ブレーキをかける。待て、待て待て待て待て待て。
(…今、なんて言った?)
どうやら今回は信幸をからかう為だけの話ではないらしい。
目の前で少々困ったように眉根を下げて考え込む弟を見て先ほどの言葉を整理する。
”参考にならない”と信繁は言った。
つまりそれは信幸のプレゼントを参考にしたかったというわけで。
それの意味するところは、

「…えーと、源次。お前、ひょっとして、誰かにクリスマスプレゼントを?」
「そうなんです。けど、何を贈ったものかなぁ、と思って…何分こういうことは初めてなので。」
「げ………源次ッ!!!」

いつに無く真剣に見えなくも無い弟の悩む姿に思わず目頭が熱くなる。
ペットボトル、弁当、箸、と順番に机の上に置き、
向かい合う信繁の両肩をグッと掴んで信幸は感極まったように何度も頷いた。

「そうか…そうかそうかお前にも遂に…!!お前ときたらいつまでも何考えてんだか分かんない
 様子でふらふらふらふらと色んな女の子を混乱させるわ誤解させるは泣かせるわ…!
 俺は正直お前が心配で心配でならなかったが…そうかそうか、兄ちゃんはお前が遂に真っ当な
 方向に進んでくれるかと思うと嬉しいぞ…!!お前も成長したなぁ…うう、涙が…!!」
「…あのー、源三。盛り上がってるとこ悪いんですけど、その言い方凄く語弊があるって言うか
 俺めちゃめちゃ悪人じゃないですかって言うか何気に凄い失礼なこと言ってません?」

今日の夕飯は赤飯だな!といわんばかりの勢いで滂沱している信幸に呆れと少々の怒りが
篭った瞳を向けながら信繁は話を続けてもいいですか、と信幸を引き剥がした。
信幸は暫し子供の成長を喜ぶが如く感慨にふけっていたが、
若干テンションを引きずりつつも一つ咳払いをして、おう、とそれに応じた。
(いやぁ…それにしてもあの源次がね…)
正直この弟に真っ当な恋が出来るのかと内心心配していたが、杞憂だったようだ。
自分ははいつどこでこいつの情操教育に悪影響を及ぼしてしまったのかとさえ思っていたが
流石に過保護過ぎたよな、とかなり失礼極まりないことを考えながら信幸は感動に浸っていた。
何もかもが上手くいくとは思っていないが、何せこの弟の初恋という稀有な事態である。
出来ることならば上手く成就して欲しい、と思う。
兄バカと言われようが、どうして力を貸さずに居られよう。

「なぁ、源次。どんな子なんだ?贈り物をするにも人によって喜ぶものが違うからな。
 同じ学校の子か?俺の知ってる子なのか?」
「いえ…源三は知らないと思います。学校は違いますし、年下なんです。後輩です。」
「へぇ…お前よくそんな子と知り合う機会があったな。基本引きこもりなのにな。」
「それ源三に言われたくないんですけど。大谷先輩の親戚なんです。」

可愛い子ですよ、とそう話す信繁はいつになく楽しそうだ。
今回は本当に特別なんだな、とそんな弟の姿を見て口元が自然とほころぶ。
恋だの愛だの語れる立場には居ないが、きっとこれは信繁にとってよい出会いなのだと思う。
自分と小松のことを例に挙げて惚気るつもりは無いのだが、自分もそうだった様に
信繁にも何か新しい変化が生まれるといいと思う。
今まで兄としてなかなか頼りがいのある行動は取れなかったが、今度こそ。
頼ってきた弟の力になれずして何が兄か。自分のできる範囲で力になってみせる。
目の前の弟の幸せを祈りながら、信幸は兄としての心に固く誓ったのだった。

「そっか。じゃあまずそこからだな!俺も女の子の好みに詳しいわけじゃないが、
 やっぱり年と環境は大事な手がかりだと思うしな。普段の生活からも何となく見えてくるだろ。
 差し支えなければそこから教えてくれないか、どこの学校の何年生の子だ?」

そう言って乗り出してやれば信繁は心底安堵した様子で有難うございます、と笑った。

「隣町の第二小学校の三年生の子なんですけど。」

 



拝啓、父上母上。

弟が犯罪に走った。












正直幼稚園児と相当迷いましたが犯罪ってレベルじゃなかったので
これをクリスマスまでとっておこうと思ったとか言えない。

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