忍者ブログ
日本史(戦国史)やらゲームやら漫画やらメインに 二次創作と妄想を垂れ流すサイトです。 初めての方は”はじめに”からどうぞ。
[PR]
writer:柴漬亀太郎 2024-05-20(Mon)  
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


学園パロ試作品2号
writer:柴漬亀太郎 2007-10-03(Wed) 戦国(小説) 
お腹痛くて寝れないので妄想を吐き出してみた。
脳内絶賛フィーバー中の戦国現代学園パロ子世代編です(爆)
これ明日正気に返ったら凄い恥ずかしい気がしてきた。
どうしてもうちの双子設定だと互いを信幸、信繁って呼び合うのに抵抗があったからそのままにしちゃったよ。
もう勝頼はんも四郎でよくね?もうあだ名ってことでいいよ(無理がある)
でも母上は母さんにしてしまった…やばい言葉をどこに落ち着けたらいいのか分からん。




↓以下戦国現代学園パロ設定の信幸と信繁。
↓信幸君は陸上部マネ小松ちゃんにその運動神経を買われて熱烈勧誘され中です。
↓なんかもういろいろ妄想なので注意してください。  




「入れよ、源次。」

部室の扉の前の人物がノックをする前に信幸はそう許可を出した。
何故だか双子の弟の気配はすぐに分かってしまう。
やはり双子というものには不思議な絆でもあるのだろうか。
そのことを前に同じクラスの徳川秀忠に話してみたらどん引きされたのだが。
いや気持ち悪いって分かっちゃうんだからしょうがないだろ。
そう心の中で突っ込みを入れてから、信幸は部室に客を招きいれた。

「失礼します、源三。やっぱりここに居たんですね。」
「何だ、探してたのか?」
「ええ、小松さんが。」

反応を楽しむようににっこりと笑った信繁に対し、信幸は露骨に顔を引きつらせた。
手で押さえていた囲碁上達ブックのページがはらりと戻る。

「例の双子テレパシーで探してくれって頼まれてしまいました。」
「…まさか引き受けたんじゃないだろうな。」
「いえ、源三は電波を隠すのが上手いので俺の探知機能では無理だとお断りしました。」
「人が常に何か発信してるみたいな言い方すんな。」

だから大丈夫ですよ、とからからと笑って信繁はパイプ椅子を引き出し信幸の前に座った。
広くない囲碁部室だがたった2人居る分には快適で丁度いい空間だ。
信繁が投げ渡した缶ジュースの蓋を開け、信幸は窓の外に眼をやった。

「今日は剣道部か?」
「ええ、上杉先輩に稽古だけ付き合って欲しいと頼まれまして。」
「そりゃご苦労だ。剣道部の仕上がりはいい感じなのか?」
「はい。直江先輩も今年こそは、と意気込んでいましたよ。」

なるほど、今年は優勝もありえるかもな。と信幸は体育館を眺めながら思った。
3年の上杉景勝率いる剣道部は病的なほど真面目で厳しいことで有名だが何故だか盛況している。
噂によると顧問の神がかったカリスマだとか主将の男気に惚れるものが後を絶たないとか
副将の直江の暗躍があるだとか言われているが、体育館がいつも賑やかなのは羨ましいことである。
あそこの10分の1でもいいからこの部室にも人が来ないものか、と信幸は嘆息した。
体育館から目を戻す際に夕焼けに照らされた校庭を走る生徒たちが視界に入る。
グラウンドの真ん中で陸上部の本多先生が大きな声を上げていた。

「…気になります?」
「……別に。明日の体育の持久走が憂鬱なだけさ。」

覗き込むように尋ねてきた信繁に持久走は苦手なんだよ、と苦笑して
信幸は校庭から目線をはずし、勢い良く缶ジュースをあおった。
流石双子の弟、自分の好みは熟知している。
同じくぼんやりと窓の外を眺めていた信繁が話を切り出すのを遮って、
逆襲とばかりに信幸はまるで保護者を気取るような口調で言った。

「源三。」
「野球部、楽しいか?源次。」

切り出された話題に信繁は息を呑み、2、3度瞬きをしてから
兄に先手を打たれたことを若干悔しがるような面持ちで答えた。

「…ええ。大谷先輩は良くしてくれますし、面白い人たちばかりです。変わった人たちと言うか。
 けれどいい人たちで、野球も面白いです。」
「そうか、よかったな。入部しないのか?」
「意地が悪いですね、源三。」

からかうような口調でいってやれば流石に信繁もやられたままではいないようで
少々でむっとした表情で不平を述べた。
信繁がこの手の挑発に対してこのような反応を見せることは酷く珍しい。
信繁は恵まれた運動神経を持ちながら信幸と同じく囲碁部に所属し、
熱烈な勧誘を受けながらもその場その場の助っ人としてだけ運動部に関わっていた。
そんな中、不思議と仲の良い大谷先輩から誘われた野球部は信繁の気を惹いたらしい。
穏やかな分どこか情熱に欠けるような双子の弟を信幸は内心心配していたが、
もしかしたら野球部はこの弟には特別な巡り合わせになるかもしれない、と思っていた。

「まあ、まだいいさ。入部したくなったらいつでも言え。特別に退部を許してやらんこともない。」
「またそんなこと言って。俺もやめませんからね、少なくとも源三がやめない限りは。」
「俺がやめたら廃部しちまうだろうが。一人居れば十分だっての。」

そこの部分だけは頑なに譲ろうとしない信繁に、信幸は片手を振りながらため息をついた。
嘗てはそこそこの部員数だった囲碁部も現在は信幸と信繁の二人だけ。
兼部を認めない学校の方針上、二人がやめれば即廃部の運命なのだ。
囲碁部室もはや連日兄弟の避難所と化している。いや、一応碁も打ってはいるのだが。

「…ったく、お前もこういうときは素直になって甘えればいいんだよ。好きにしていいんだ。」
「…俺は好きにしてますよ。素直になるべきなのは源三のほうもなんじゃないですか。」
「何だよ。」
「源三だって、本当はどこまで行けるのか試してみたいくせに。」

そう言って信繁は目線を校庭へとふり、信幸もそれに従った。
練習は終わったのだろう。グラウンドを整備する陸上部の影が長く長く伸びていた。
部員たちのクールダウンや柔軟を手伝うマネージャーたちの中に小松の姿があった。
いきいきと働くもんだな、と信幸は思った。

「…俺はいいんだよ。」
「源三。」
「俺は、こっちのほうがいい。流石に親父だって、廃部になったら淋しいだろ。」

強がってはいるけどさ、と信幸は苦笑した。
そんな信幸に信繁は何かを言おうとして、考えてやはり止めた。
そろそろ日が完全に落ちる。
部室は薄暗い闇に包まれて、缶ジュースはもう殆ど空だった。

「もうそろそろ帰りましょうか、源三。」
「そうだな、今日親父は…残業か。母さんが一人で夕飯ってのは淋しいからな。」

二人揃って缶ジュースの残りをぐいっと飲み干し、
簡単な帰り支度を済ませて部室を後にした。
散々逃げ回った後で小松に鉢合わせしたくないという
信幸の希望から選ばれた裏門を出る頃にはもう辺りは殆ど真っ暗だった。
歩きなれた道を、他愛もない話をしながら進む。
そうして自宅のマンションの前に着いたとき、信幸が再び話を切り出した。

「なあ、源次。野球部のことだけど、お前本当に――――」
「考えておきます。」

信繁の思いがけない返答に信幸は目を丸くし、
信繁は振り返っていつものようににっこりと微笑んだ。

「考えておきます。だから、源三も一応、考えておいてくださいね。」
「おい、それって」

双子の弟の笑顔に言い知れぬ悪寒を感じ、問い詰めようとしたが
そうする前に信繁はするりと門を抜けて笑いながら階段を駆けて行ってしまった。
真田家、マンションの7階。正直に追いかける気はしなかった。

「…何だってんだ、一体…。」

マンションの入り口に取り残されたまま信幸は呆然と呟いた。
信繁の意図は汲み取れないが何故だか猛烈に嫌な予感だけは感じていて、
今更ながら自分の勘の良さが恨めしかった。
後日信繁は度々小松と手を組むようにさえなり信幸の逃亡劇はより至難を極めることになる。
従ってその勘は大当たりしてしまうことになるのだが、勿論このときの信幸には知るよしもないことであった。

 






信繁は剣道部から熱烈に勧誘されてますがスルーしました(爆)
多分伊達くん辺りが練習試合でフルボッコにされた過去を持っています。
信幸くんはなんかハードルとか高跳びとかが得意そうな感じがします。
とりあえず本多親子から逃げ回るラブ米(?)学園生活を送っています。
あとこれは契さんと譲れないよね!っていってたんですけど
吉継はキャッチャー。絶対キャッチャー。

拍手[0回]

PR
この記事にコメントする
nametitle
mailtext
  Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
URL
pass
この記事へのコメント
この記事にトラックバックする
trackbackURL:
この記事へのトラックバック
Powered by [PR]
/ Design by sky hine / PR:忍者ブログ