忍者ブログ
日本史(戦国史)やらゲームやら漫画やらメインに 二次創作と妄想を垂れ流すサイトです。 初めての方は”はじめに”からどうぞ。
[PR]
writer:柴漬亀太郎 2024-05-20(Mon)  
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


真田家小話
writer:柴漬亀太郎 2007-10-13(Sat) 戦国(小説) 
これだけ残ってたのでとりあえず。
こういうのをキャラ崩壊っていうんですよね。



「似たもの親子」(昌幸と信幸と信繁と矢沢)
うちの真田家の平和な日常っぽい話(え?)ギャグです。
基本うちの信幸は昌幸相手には血気盛んなので(爆)ご注意ください。
すいません…切れる信幸と大人気ない昌幸が書きたかっただけです…。




「お待ち下さい父上!俺の話はまだ…!」
「もう話は終わったぞ、源三郎。は…俺をやり込めるにはまだ早かったようだな。」
「は…ッ早かったどころか碌に話も聞いてないだろあんたはぁぁぁ!」

なんとか今まで穏やかな物言いを保ち続けてきた源三郎がついに声を荒げ、
売り言葉に買い言葉とは何とやらで親子の張り詰めた空間は脆くも瓦解した。
ひっくり返る杯の音に家中の者たちはもはや溜息をつくだけだった。

「…今回は早かったですね。」
「源三が声を上げるのがですか?それとも親父殿が話を聞くのをやめるのがですか?」
「敢えて言うのならどちらも、でしょうか。」
「そうですねー。いやぁ親父殿も源三も実に生き生きしています。」
「…そう見えるのでしたら源次郎様は大物ですな。」

そんな親子の姿を物影から見守る息子兼双子の弟と家臣兼従兄弟は
いつもの光景に対照的な表情で言葉を交わした。
頼康曰くアレは大殿が大人気なさ過ぎるのであって、
源次郎曰くアレは親子の微笑ましいコミュニケーションであった。
勿論どちらにしろあの二人が盛大にすれ違っていることに変わりはないのだが。

「あれが俺だったらああはいきません。」
「…源次郎様はそもそも大殿に意見などしないでしょう。」
「そうですね。源三には悪いですけど理由もありませんし面倒なもので。」
「大丈夫です。もう源三郎様も半ば諦めておいでなので。」
「そうですか、それはよかった。」

よくねぇよ。
この方は源三郎様とは違った意味で大物だ、と嘆息しながら頼康も覗きを続行する。
相変わらず二人はと声を荒げ、互いを言いくるめようと躍起になっているが
半分ぐらいはただのお互いへの不平不満である。議論になっていない。
普段は冷静な源三郎だがやはり真田の血の宿命なのか盛んな血の気は
一旦上ってしまうとそうそう収まるものではないらしい。
加えて相手はその辺の大人の3,5倍は大人気ない(当社比)昌幸である。
もう二人とも普段の見る影もないくらいの勢いで怒鳴りあっている。
後から誰も見ていないところで布団をかぶって猛省する二人が眼に浮かぶようだった。
おまけにもしこんなところを見られていたことを知ったらば恥ずかしさのあまり死にかねない。
いざとなったら命を賭けて止めに入らねばならないかもしれないだろう。
こんなことに命を賭ける真田の家中ってなんなんだ。

「…大殿も大人気ないにもほどがある。何もあそこまで頑なにならずとも…。」
「今回はどう考えても源三が正論ですしね。多分だから余計に、なんでしょうけど。」
「…はぁ、やっぱりか…もうあの人は本当に…。」

結局毎度のことなのだ、と頼康は大きなため息をつき、源次郎は苦笑した。
ますますヒートアップして論理が支離滅裂になっていく二人を見て顔を見合わせる。

「ようするに親父殿は源三の前ではかっこつけたいんですよね。」
「…ええかっこしいですからねあの人は…頼むから自分で事をややこしくしないで頂きたい…」

あんな大人気ないおっさんを親に持った若に同情します、と頼康は合掌し、
流石は源三です、と源次郎は少し羨ましそうに父親と兄とを見つめた。
顔を赤くしてぶつかり合う二人の間には遠慮も何も存在していない。
あと100歩譲れば仲の良い親子に見えなくも無い、
そんな似たもの親子の日常を優しく(?)見守りながら真田家の夜は更けていくのであった。








信幸の前では格好つけたい昌幸と人の話聞けよ!っていう信幸。
信幸は基本冷静ですが気心のしれた相手にはちゃんとした感情の起伏をみせるといいと思います…(萌)
そして気心のしれた相手ってのはもの凄く少ないといいと思います…(萌2)
昌幸相手だとあまりの相手の大人気なさにアレですよ(何なんだ)
ちなみに信繁は別段どっち派というわけでもありません。そもそも自分の意見が無いし反論しない人(爆)
うん…平和なときはこんな感じがいいなって…平和かコレ?
矢沢頑張れ。超頑張れ。

拍手[0回]

PR
この記事にコメントする
nametitle
mailtext
  Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
URL
pass
この記事へのコメント
この記事にトラックバックする
trackbackURL:
この記事へのトラックバック
Powered by [PR]
/ Design by sky hine / PR:忍者ブログ