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日本史(戦国史)やらゲームやら漫画やらメインに 二次創作と妄想を垂れ流すサイトです。 初めての方は”はじめに”からどうぞ。
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writer:柴漬亀太郎 2024-04-30(Tue)  
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需要と供給って何それ美味しいの?
writer:柴漬亀太郎 2009-03-08(Sun) ゲーム(創作物) 
突発発掘捏造小話シリーズ第三弾?
TOAの捏造創世暦話です。捏造捏造超捏造。ゲーム内の設定?何それ?(オイ)
捏造過ぎてもうほぼオリジナルみたいな話に更に説明が無いもんですから正直意味不明です。
というか全体的に中二設定全開です(死)みんな基本的に頭のねじが飛んでます。
TOAが本当に好きな人は多分見ないほうがいいと思う。じゃあ誰が見るんだって話ですが。
え、私も好きですよ…一応これでも…(え)

TOA捏造創世暦
「世界を壊す茶番劇」(フレイル・アルバートとフランシス・ダアト)
唐突に説明無しに謎の研究所らしき場所から始まる謎の話。
依存しあうネジのぶっ飛んだ三人(+ユリア)の話。










息が止まっていたのではないのか。
そう思うほど激しく全ては動き出し、瞬時に活動を再開した体が全ての機関を
回しきれずに随所に酷い負荷がかかる。突然吸い込まれた外気を処理しきれない肺が
悲鳴を上げて、破裂しそうな喉で必死に呼吸をする。
どのぐらい咳き込んでいたのか、なんとか体中が秩序を取り戻し感覚がはっきりとしてきた頃
優しく背中を擦る手の存在に気がついた。恐らく、初めからそうしていただろうに。

「……………フレイル。」
「大丈夫か、フランシス。」

まるで今日の天気を尋ねるような、さしたる感情も篭らないいつもの調子の声色が、
彼のきょとんとした緑色の瞳と並んでダアトを見下ろしていた。

「今日の薬、強かったのか?眠ってもいいぞ、俺が起きてるから。」

ユリアには俺が言っておくよ。
何が長引いているのだろうか、今だ待ち合わせの場所に現れない彼女が話題にでたことによって
次第に状況を把握することが出来た。早鐘のようになっていた心臓が静まっていく。

「……いいえ。ありがとう、でも大丈夫です。眠らなくても大丈夫。薬が…原因ではないと思いま

すから。」
「そうなのか。」
「ええ、少し…悪い、夢を見たみたいです。それだけです。」
「夢。」

子供のようにダアトの言葉を繰り返してフレイルは目を瞬かせた。
ダアトの背中を擦る手は止めないまま、しかし彼はどうするべきか図りかねているようだった。

「夢か。俺は見たことが無いから分からないな。悪いそれは…そんなに酷いものなのか?」
「あはは、大したこと無いですよ。びっくりしただけ。所詮在りもせず及びもしないまったく別の世界の話ですから。」
「あいつ曰く”別の世界を垣間見るだけ”だったか。」

そう言えば彼に夢の話をするときユリアがそう言っていたような記憶が掘り起こされる。
夢を見ない――もしかしたら忘れているだけかもしれないけれど、フレイルには
それでも中々理解しがたかったようで、いつまでも首をかしげて興味のなさそうに
していたのを覚えている。そして今も、フレイルはふーん、とどこか遠くを見つめていた。
見られたのが彼でよかった、と視線を逸らして安堵する。
言葉も態度も軒並み淡白にさえ見える彼だが、彼は彼なりに自分のみを案じてくれているのを
知っている。少々人と感覚と感情表現が異なるだけなのだ、彼も彼女も自分も。
彼は絶対にこのことを誰にも話したりしないだろう。話す必要も無いと思っているだろう。
だからこの夢は、この感情はユリアには伝わらない。
彼女が約束の時間に遅れている偶然に内心一人で感謝した。

「……恐ろしい夢でした。」
「へえ、それには興味がある。お前が怖い世界ってどんなんだ?」
「世界がね、壊れてしまうんです。ぐちゃぐちゃに、めちゃめちゃに、壊されてしまうんです。」
「……へぇ。」

興をそがれた、とまではいかないだろうが予想外の答だったらしい。
再び覗き込んできたフレイルの瞳が軽く見開かれる。
彼の驚いた顔が新鮮で、少々沈んでいた気持ちが掬い上げられて自然と笑みが零れる。

「ふふ、意外ですか?」
「意外。お前、変なことが怖いんだな。」
「じゃあ、フレイルだったら何が怖いんですか?」

この質問に彼が困るであろうことは簡単に予測できたけれども、
ついつい悪戯心が芽生えてしまい、ダアトはフレイルに意地の悪い問いを投げかけた。
予想通り彼は少し面食らって、困ったような顔をしながら、そうだな…と首をかしげて
暫く、暫く、暫くの後答を口にした。

「…敢えて言うなら、戦争が無くなったら困るかもしれない。やることがなくなる。」
「あははははは、君らしいね。」

あっけらかんと出された物騒な答えがあまりにも彼らしくてダアトは思わず噴出してしまう。
この施設始まって以来の怪物、機関さえ持て余す戦争の申し子である彼では
確かにそれは困るだろう、手持ち無沙汰にうろうろと戸惑う彼の姿が容易に想像できた。
とても大きな声では言えないそれが、自分たちの日常にしっくり馴染むことに自嘲しながら。
けれど彼の心配は杞憂だし、彼もそれを分かっているからこそ特に問題視してはいない。
戦争は終わらない。無くならない。消えることも無い。少なくとも自分たちが生きているうちは。
だからこの施設の在り方も自分たちの意味も在り方も変わることは無いしそれでいい。
フレイルは歪んでいる。自分も、ユリアもまたどこか歪んでいる。
けれどそれが良しとされる時代だから、良しとされる場所だから、何も問題は無い。
何も、問題は無かった。けれど。

施設の支給品である白い簡素な部屋着の胸の辺りを、思わず掻き毟るように掴む。
在りもしないことで馬鹿馬鹿しいことで下らない幻想で滑稽にも程がある妄想で
万が一にも億が一にも、この世のどこがどうひっくり返ったってありえないことだけれども、
もしも、この戦争が終わってしまったら、自分たちはどうやって生きていけると言うんだろう。
そして、その時、例えば。


「…ねえ、フレイル。そろそろ、前線投入の時期らしいですね。」
「ああ、うん。どこに行くんだろうな。どこでもいいけど、面倒でないところがいいな。」
「きっと僕らは、みんなバラバラのところに行ってしまうんでしょうね。」
「そうだな。俺とお前とユリアじゃ、役割が違う。」
「僕は、怖いんです。君たちが、死んでしまうのが。」
「俺は死なないよ、優秀だから。ユリアも多分死なない。あいつはここの切り札…大事なお姫様だからな。」
「ええ、分かってます。だから一番危ないのは僕なんでしょうけど。」

空を見上げる。白い壁で遠く四角く切り取られた空。白に遮られた青。

「僕は、怖いんです。それでも万が一にでも君が死んでしまうかもしれないのが。僕のあずかり知らないところで。君たちのあずかり知らぬところで僕が死ぬのが。一人ぼっちで死ぬのが。それが君たちとの別れだというのが。そうして、僕の世界が壊れてしまうのが。」

抱えた膝に目線を落せば、情けなく震えているのが分かった。
この施設の人間にとっての世界がこの四角く狭い箱庭ならば、自分の世界はもっと狭い。
フレイルと、ユリアだけ。それがダアトの世界だった。
そしてそれは恐らく、各々微妙に形は違えど三人に共通して根本を構成するものだった。
世界。三人ぽっちで支えられる世界。
最少の柱だけで支えているそれが崩れたとき、どうなるのか。
考えたくないことを考えなければならないときまで来てしまった。
妥協も甘受も捨て去らなければならないとき。もう決めなくてはならないのだ、きっと。
フレイルの沈黙は只管ダアトを待っている。
その隣が心地よくて、自然と震えは止まる。ダアトは自らの膝に顔を埋めた。
そのまま顔を動かして、首をかしげて続きを促す彼ににっこりと微笑みかける。


「だから、…だから、逃げちゃいませんか。僕と君とでユリアを連れ出して。三人で、どこまでも、誰からも逃げて逃げて…地の果てまで逃げていこうよ。」


そして一拍の後。見計らったかのようなタイミングで二人の名を呼ぶ声が響いた。
辺りを見回せば建物の三階のとある部屋の窓から乗り出して手を振るユリアの姿が見えた。
立ち上がって手を振ると、ユリアはすぐに身を翻して建物の中に消えていった。
この分ではもう3分もしないうちにこちらにやってくるだろう。
開口一番の謝罪と共に走ったままの勢いで抱きついてくるであろう
彼女の姿が想像されて口元が緩むのを抑え切れなかった。
共に居られる時間は長くなかろうが、賑やかになることだろう。
フレイルは地面に腰を下ろしたままで申し訳程度に手を振っているが、
その顔にはやはり笑みが浮かんでいる。彼が戦場にいるときと同じ、楽しそうな。
ほっと、安堵の息をつく。誰も一人ではない。世界はまだ壊れていない。まだ。
(…永遠では、なくとも)
狂っていると、間違っていると誰に非難されようがダアトはこの二人が世界の何より愛おしい。
彼の全て、彼らの全て、何に変えても守りたいと思う。例え何を犠牲にしても。
近づく彼女に応えてもう一度大きく手を振りながら
ダアトはその穏やかな風貌に良く似合う、優しい笑みを自然と浮かべた。

 

 

 

 

 

 

 


「ああ、いいぞ。」


そして、実にあっけらかんとしたフレイルの言葉にゆっくりと頷く。
相変わらず事の重大さなどまるで考えていないかのような彼の二つ返事。
フレイルは笑う。お前とユリアがいいならいいよ、と。
やはりあまりに彼らしい返事が愛おしくて嬉しくてたまらない。
そして二人ともユリアがなんと応えるかなんて分かりきっているから、
彼らの蹴りだす道はここに決まったのである。


「僕、海が見たいです。」
「ああ、そーいやユリアも言ってたな。お前ら本当に変なものに興味持つよな。」
「フレイルは興味ないですか?」
「んー…ま、お前たちと一緒に行けば楽しめるんじゃないか。」









ジャンピング土下ry…う、うん書きたかっただけ…っていうかもうTOAじゃないよねエセオリジナル話だよねコレ。本編で世界を救った英雄とされている人たちが実はネジのぶっ飛んだとんでもない人たちだったら萌えると思って書いた。ぶっちゃけ反省している。いろいろ細かい妄想はあるのですが、とりあえず三人が三人とも三人だけの世界で行きてる感じ。…まあここは譜術の軍事研究所みたいなところなんじゃないですか(ないですかじゃねぇよ)ユリアはローレライと唯一コンタクトが取れてなんかスゲー力を持ってる(投げやり)特別な女の子で救世主とか神の子的な扱い。素で自分は世界を支配するために生まれてきたとか思ってる。そしてそれだけの力がある。けど世界=フレイル・ダアトだから支配するのは二人だけ。二人は私のもの。フレイルは生まれながらにネジがとんだ快楽戦闘狂。楽しいこと(=戦い)が好き。けどテンションはそんなに高くない。容赦なく鬼強。しかし戦闘<ユリア・ダアトといることになったためあっさり脱走。実家とか弟とかとはまあいろいろあった。ダアトはダアト式譜術的な譜術(謎)兵。なんかよく分からんけど(そればっかやな)実験とか訓練とか投薬とか色々されててぶっちゃけ施設も世界も憎んでいる。ユリアとフレイルだけにしか価値を見出せない。腹黒。二人のためならなんでもやる。しかし会話を進める上では実は一番思考がまとも。なんか出会いに色々あった。というまあ心底どうでもいい脳内中二設定があってその前その後とネジのとんだ話が展開されます。うん、妄想どころかねーわこれ。

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