「後醍醐天皇のすべて」がとんでもない萌の書だったっていうか
後醍醐が予想以上の萌えキャラだった件について。
ちょ…これヤバイ！人物叢書の「真田昌幸」を読んでたときも半分ぐらい発狂してましたが（え）
それ以上に今回キタコレ。読めば読むほど後醍醐が好きになる（気がする）そんな本。
以前後醍醐天皇が継承者としては期待されておらず権力争いからハブられて孤独な少年時代を
送ってたら萌えですねみたいな事を何気なく言ったんですけど、かなりマジでした。
孤独ってもんじゃねぇぞコレ…少年時代はどうでもいい存在だったので史料がないとか悲惨すぎる。
前に亀山天皇（祖父）には可愛がられてたみたいなこと書いたんですけど、それもひょっとしたらって
いうかかなりそうだと思うんだけど後醍醐の才能が愛されていたというよりは後醍醐の母親が亀山天皇
（このころは上皇だよね）の寵愛を受けていたからで、そのせいで父親（後宇多院）と母親の仲は最悪で、
後醍醐と父親の仲もまた最悪だった…後宇多院は兄・後二条天皇の血筋ばかりを尊重して（まあ当然といえば当然なんですが）後醍醐に帝位が回ってきたのは本当に偶然に偶然が重なったからで…
後醍醐天皇が帝位についたとき、あれほど奔放に振舞えたのは幼いころからべったりの取り巻きたちが
殆どいなかったからってのがあるらしいんですけど、それは逆を言えば後醍醐の周りには誰もいなかった
ってことだよな…と思うと何かちょっと泣けてきた。当時天皇家内部が両統迭立問題で激しく揺れ動いていた
にも拘らず、ずっと蚊帳の外だった後醍醐。結局父にも祖父にも本当の愛情をもらえなかった。
ざっと見た中でこれだけ悲劇のヒロイン主人公の材料が揃いも揃っているにも拘らず
全然そう思ってもらえない（っていうかそう見えない）後醍醐天皇って不憫じゃね？と思いました。
でもそんな後醍醐天皇が好きだ…！！こっちの同情なんか歯牙にもかけないくらいパワフルで
寧ろ誰もがあきれ返るような力強さを最後まで持ち続けたとかお前本当バカだよ…！！！
幕府打倒計画も天皇制の揺らぎとか王政復古とかの大義名分よりも寧ろ、
このまま両統迭立が続くと（両統迭立の後ろ盾は幕府）自分の後は後二条の息子に帝位が戻り
自分の子供に帝位がいかなくなるから、という俗っぽすぎる理由が強いのでは？ってのも萌えすぎる。
やばいなぁ、後醍醐は私の脳内で完全に南北朝時代のヒロインと化してしまったぞ…！！
もうすべてが後醍醐中心で回ってればいいと思った。
廉子と後醍醐天皇の夫婦が萌え過ぎてどうしたらいいか分からない。
言い訳も出来ないほど自らの欲望に忠実に生きた二人とか本当にね…！！廉子！廉子！！
あと花園天皇のハイスペックぶりと、そんな高性能（死）にも関わらず彼もまた後醍醐天皇と同じ
中継ぎとしての存在に過ぎなかったというのが非常に萌え。
花園と後醍醐の話を描きたいな…！！静と動の二人。花園は後醍醐をどう思ってたのかな…


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